ローマ法王の豪華な専用車 トラックからリムジンまで
ロンドン(CNN) 出身地アルゼンチンでの大司教時代も公共交通機関を利用していたことで知られる新ローマ法王のフランシスコ。13日にローマ法王に選ばれた後も、法王のために用意された専用車に乗ることを拒んでいる。
サンタマルタの公邸からシスティーナ礼拝堂への通勤には、「SCV1(バチカン市国1)」のナンバープレートが付いた専用車は利用せず、ほかの枢機卿たちと共にバスに乗る。
しかし、もしバチカンのバスでは公務をこなし切れなくなった場合でも、フランシスコ1世には素晴らしい法王専用車が用意されている。
ローマ法王が公用車を使うようになったのは、ピウス11世が1930年に使い始めたドイツのメルセデス・ベンツ製「ニュルブルク460プルマン」が最初だった。
同車は絹のじゅうたんを敷き詰め、天井張りにハトのモチーフをあしらった改造車。ピウス11世は車を使うというアイデアが気に入った様子で、バチカン市内で1時間にわたって同車を試乗した。その後も「300D」「600プルマン・ランドーレット」「300SEL」などのメルセデス車を乗り継いでいる。