注目のアイソン彗星、壮大な天体ショーは期待できる?

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1986年には欧州宇宙機関の探査機がハレー彗星の核の姿を捉えた=同機関提供

1986年には欧州宇宙機関の探査機がハレー彗星の核の姿を捉えた=同機関提供

アイソン彗星が「特別」な理由

米航空宇宙局(NASA)のスウィフト衛星を使ってアイソンが生成する水分やちりを調べたメリーランド大学の天文学者デニス・ボドウィッツ氏は、「過去50年で最大級の明るさを持つ彗星になる可能性がある」と予想する。

海軍研究試験場のカール・バタムズ氏は、「この彗星の軌道は太陽の非常に近くまで接近する。そうなると壮大な天体ショーになる」と指摘する。

ただし実際にどうなるかはまだ分からないと釘を刺す専門家もいる。NASAの研究者ダン・ヨーマンズ氏は3月の時点で、「彗星の行動を予想するのは猫の行動を予想するようなもの。つまり予想がつかない」と話していた。

観測できる時期

アイソンは11月に太陽の大気圏に突入し、太陽表面から約110万キロの距離を通過する。専門家によると、もし太陽熱で消滅しなければ、月と同じくらいの明るさになり、日中でも見えるかもしれない。長く引いた尾は夜空を大きく横切る。ただ、太陽に分解されてしまう可能性はある。

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