英王子の祖先にインド人 DNA鑑定で判明
ロンドン(CNN) 英国のウィリアム王子がインド人女性の直系子孫であることがDNA鑑定の結果、明らかになった。
DNA遺伝子による祖先調査会社「ブリテンズDNA」は、王子の母親である故ダイアナ元妃の2人の母方のいとこのDNA検査を行い、その結果を世界のサンプルデータベースと照合した。その結果、このDNAがウィリアム王子に伝わった経緯が明らかになった。
ダイアナ元妃の第4曽祖母の父親はスコットランド人の商人で、インドのムンバイの北に位置するスーラトという都市で働いていた。そしてインド人女性との間に生まれた娘(ダイアナ元妃の第4曽祖母)に、母親からのみ子に伝わるミトコンドリアDNAが伝わり、さらにその娘の子孫たちへと受け継がれた。そしてその子孫の1人が、ダイアナ元妃の母親フランセス・ロシェだった。
ブリテンズDNAの主任科学者ジム・ウィルソン氏は、「(調査の結果)ウィリアム王子はごくわずか、恐らく0.5%程度のインド人のDNAを持っていると思われる」と述べた。
またウィルソン氏は、「(ウィリアム王子が男性であるため)このミトコンドリアDNAは王子とキャサリン妃の子どもには受け継がれない」とした上で、「しかし、ウィリアム王子のいとこたちのDNAを検査したところ、彼らのゲノムにわずかなインド人のDNAが確認できたので、ウィリアム王子もわずかながら他のインド人DNAを持っていて、それが子どもに伝わる可能性はある」と付け加えた。