NASA、宇宙望遠鏡「ケプラー」の復旧試す

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宇宙服内に水、トラブル時の様子

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は18日、故障中の宇宙望遠鏡「ケプラー」の復旧を目指す作業に着手した。故障した部品の検査を行って、復旧が可能かどうかを見極める。

ケプラーは5月中旬、望遠鏡の方向を調整するための「リアクションホイール」という部品の1つが機能しなくなり、観測活動を中止していた。現在は地球から約7200万キロの距離にあり、通信は保たれている。無線信号の伝送にかかる時間は約4分。

復旧に向けた作業ではまず、故障した部品を復旧できるかどうか、または2012年7月に故障したもう1つのリアクションホイールの再稼働が可能かどうかを探るため、一連の検査を実施する。

18日に実施した初回の検査では、5月に故障したホイールが反時計回りに回転していることが分かった。信号を送って時計回りに回転させようとしても、反応しなかったという。NASAはこの結果について詳しく分析するとともに、来週にはもう1つのホイールについて検査する。

プロジェクト責任者のロジャー・ハンター氏はこの日の成果について、「前向きなスタートではあるが、まだごく初期の段階であり、復旧が可能かどうかを見極めるのは時期尚早」との見方を示した。今月末をめどに、総合的な検査結果を発表する予定。

ケプラーは太陽系外の地球型惑星を見つける目的で2009年に打ち上げられた。これまでに確認された地球型惑星は134個、可能性のある惑星は約3300個に上る。

望遠鏡の方向を調整するリアクションホイールは4個あり、正確な調整のためにはそのうち3個を必要とする。しかし現在はそのうちの2個しか機能していない。

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