減量に成功すれば「金」贈呈 肥満に悩むドバイ
アブダビ(CNN) 肥満問題が深刻化しているアラブ首長国連邦(UAE)のドバイがこのほど、ダイエットに成功した人に金を贈呈するというキャンペーンを打ち出した。
このキャンペーンは19日から始まり、各地で参加者の登録受付と体重測定が行われている。期間はイスラム教の聖なる断食月ラマダンが明ける8月16日まで。この日の体重測定で減量の成果を判定する。
期間中に2キロ以上の減量を達成した参加者には、減った体重1キロにつき金1グラムを贈呈する。UAEでの18日の市価に換算すると、金2グラムの価値は約82ドル(約8200円)。
大幅な減量に成功した上位3人の参加者は、5400ドル(約54万円)相当の金貨が当たる抽選に参加できる。
参加資格は登録した時点で太り過ぎであること。不健康な方法での減量は認めない。
ドバイ政府はキャンペーンの狙いについて、「ラマダンは、体重を減らして健康を増進し、悪い生活習慣を変えるための絶好の機会」と説明する。
ラマダンの断食は日の出から日没まで。しかし日没後に食べ過ぎてしまう人も多いという。
ドバイの夏は極端な暑さのために屋外で運動するのが難しく、政府は各地にウオーキング用の道路を整備するなどして健康的な生活スタイルを促してきた。
国連の2008年の統計によると、UAEでは肥満の人の割合が成人の33.7%を占め、子どもの肥満も深刻化している