スマホを手放し「考える人」に ゆとりが生む発想
もし現代でクリエーティブな思考をしたいなら、スマートフォンの電源を落とし、電話から離れ、自分と向き合い、そしてリフレッシュすることだ。
疫学者のキャロライン・バッキー氏は「問題を解決するには、様々な分野の専門家と協力し、数多くの書物を読み、長時間考えることが必要だ」と語る一方で、「成果が実るのは、案外ぼーっとしている思いがけない瞬間だったりすることはある」と述べる。
今日の我々の生活はせわしない。インターネットで情報を探し、携帯電話でニュースをチェックし、数え切れないほどの方法で「デジタル」に頭が占有されている。ちょっとした暇を見つけては、すかさずスマートフォンを取り出し見入っているのが現実だ。
では我々はネットに向き合っているときに、思考しているのか。作家のニコラス・カー氏は2010年に出版した著書の中で、ネットサーフィンでは情報をざっと見ているだけで、思考はしていないと指摘した。