180種の魚が海中で「発光」 識別や目くらましに利用か
「水深の浅いサンゴ礁には、蛍光を感知する能力をもつ生物や魚が少なくない。他の動物と同じように、仲間を見つけたり、敵から逃れるための目くらましとしたりするために生物発光を利用しているのかもしれない」とスパークス学芸員は語る。
だが理由の解明は今後の研究を待たなければならないという。
魚が生物発光を感知できるのは、眼球に「黄色のフィルター」がついているためとみられる。
「海に潜っても人間には普通、蛍光模様のついたハゼやカレイ、ウナギ、カサゴは見えない」とスパークス学芸員と説明。
「人間の目には、周囲の環境にすっかり溶け込んでいるように映るからだ。だが眼球内に黄色のフィルターを持つ魚には、ものすごく目立って見えているはずだ」