米NASA、ISSの運用を2024年まで延長へ
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は8日、国際宇宙ステーション(ISS)の運用を4年間延長して2024年までとする計画を発表した。
ジョン・ホルドレン米大統領補佐官(科学技術担当)とNASAのチャールズ・ボールデン局長は共同声明で、ISSについて「科学的、社会的に多大な恩恵をもたらしている」と指摘した。
NASAは将来の惑星探査に備え、長期の宇宙滞在が宇宙飛行士に与える影響をISSを使って調べたい意向。また、長距離宇宙飛行の研究や地球科学の研究、民間宇宙産業の発展のためにもISSが必要だとしている。
ISSへの予算拠出は米議会で承認を得る必要がある。
ISSは運用開始から15年がたち、現在はロシアと米国、日本の宇宙飛行士が滞在中。NASAが年間約30億ドル(約3100億円)を拠出しているほか、ロシア、カナダ、日本、欧州宇宙機関に支えられている。
NASAの声明では「ISSは15カ国が手を組み、68カ国が何らかの形で利用する軌道上の研究所であり、平和的な世界協力を通して達成できる人類への恩恵を体現している。米国の主導でこのパートナーシップを継続させることが大切だ」と述べている。