長時間の着席、がんの発症リスク高まる 米調査
ヘスリン医師自身はこの研究に関わっていないが、同氏は、過度な飲酒や喫煙、肥満、遺伝的素因の有無など、座ること以外のいくつかの要因によりがんのリスクが高まる可能性があると指摘する。
ヘスリン氏は、これらの要因のうち、どの要因がどの種類のがんを引き起こすのかを指摘するのは不可能に近いとしながらも、これらの行為・行動を抑制することにより、がん発症のリスクを抑えることは可能と語る。
「テレビは消せば視聴時間を調整できる」と主張するヘスリン氏も、一日中オフィスから抜け出せない状況で仕事を中断するのは容易ではないと認める。
そこで、ヘスリン氏はそのような場合の対策として、立った状態で仕事をしたり、散歩するなど、デスクを離れる機会を見つけ、座っている時間を短くするよう提案。「もし会議室を設計する機会があれば、部屋にいすは置かず、腰の高さのテーブルのみを置く」と付け加えた。