南極探検隊員のノート、氷の下から100年ぶりに発見

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100年ぶりに発見されたノート=Antarctic Heritage Trust New Zealand提供

100年ぶりに発見されたノート=Antarctic Heritage Trust New Zealand提供

(CNN) 英探検家ロバート・スコット率いる南極探検隊のメンバーが書き残し、雪の中に埋もれていた1冊のノートが約100年ぶりに見つかった。

ノートの持ち主は、1910~13年のスコット隊に参加した医師で写真家のジョージ・レビック。スコット隊が1911年に南極大陸に上陸した際、アデア岬の基地で撮影した写真の説明を鉛筆でつづっていた。

南極大陸ではニュージーランドの非営利組織、南極遺産トラストが7年前から、スコット隊の基地や遺品の保存に取り組んできた。ノートは昨年1月、エバンス岬の基地の近くで、解けた雪の下から発見された。製本は崩れてページが張り付いてしまっていたが、同組織が専門家に依頼して復元し、デジタル化して保存した。

レビックが撮影した写真は、英ケンブリッジ大学のスコット極地研究所に保管されている。ノートの説明をこの写真と照らし合わせて読むこともできる。

スコット隊は1912年1月に南極点に到達したが、世界初を争ったノルウェーのアムンゼン隊にわずか33日の差で先を越された。スコットらの一行はこの帰りに遭難死した。南極点へ同行しなかったレビックら6人のチームは夏の間アデア岬で調査活動を続け、氷穴で冬を生き延びた後、エバンス岬の基地へ移動した。

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