直径1M以上の「火球」、20年間に556個 NASA

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NASAが過去20年間の火球現象の分布図を作成=JPL提供

NASAが過去20年間の火球現象の分布図を作成=JPL提供

(CNN) 小惑星のかけらなどが大気圏に突入して閃光(せんこう)を放つ「火球」という現象のうち、直径1メートルを超えたものは過去20年間に世界で少なくとも556回観測されたことが、米航空宇宙局(NASA)の調査で明らかになった。

NASAの小惑星追跡プログラムがこのほど、観測データに基づく分布マップを公開した。

このうち大半は大気圏突入後に空中で分解し、地上に被害を及ぼすことはない。しかし2013年2月15日にロシア南部チェリャビンスク州に落下した隕石は大気圏突入前の直径が約17メートル、重さ約1万トンに達したと推定され、負傷者1000人以上、被害総額が約30億円余りに上った。

NASAでは最近、小惑星をつかまえて月の周回軌道に乗せ、研究対象とする計画が始動。20年代までの実現を目指している。小惑星が地球に衝突するのを回避するための研究にも役立つことが期待される。

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