米グーグル、ナノ粒子を使ったがん発見法を開発へ
ニューヨーク(CNNMoney) 米グーグルは28日、ナノ粒子を使ってがんなどの病気の兆候を発見する技術の開発に取り組んでいることを明らかにした。
グーグルの生命科学部門を率いるアンドリュー・コンラッド氏が、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル主催のイベントで発表した。
同氏によると、ナノサイズの特殊な粒子を体内に入れ、装着式の端末でその動きを監視することによって、腫瘍(しゅよう)細胞の変化などを初期のうちに検知する。
同社の研究所ではすでに1万人規模の研究を進めているが、実用化に向けて提携するパートナーを探しているという。
グーグルが医療分野に進出するのはこれが初めてではない。これまでにスイスの製薬大手ノバルティスと共同で、コンタクトレンズで糖尿病患者の涙に含まれるブドウ糖濃度を測定する技術も開発した。
グーグルの動きとは対照的に、米アップルのティム・クック最高経営者(CEO)は27日、同じイベントで、同社ががん研究に取り組む可能性について「まったくの専門外だ」と述べ、否定的な見解を示していた。