子どもに米国籍を――米で出産する中国人が急増
富裕層は特に中国からの脱出願望が強く、昨年の調査では、1000万元(約1億9000万円)以上の預金をもつ中国人のほぼ3分の2が、国外に移住したか、移住の計画を進めていることが分かった。
冒頭の女性は北京在住だが、米国籍を持つ子どもは北京市内のインターナショナルスクールに通わせることができ、海外の高校や大学に進学する道も開ける。
別の35歳の女性は、中国の一人っ子政策をかわす手段として米国での出産を選んだ。一人っ子政策は緩和されたといえ、誰もが恩恵を受けられるわけではない。
この女性は米国での出産のために約3万ドル(約350万円)を費やしたといい、生まれた娘は早ければ小学校から米国の学校に通わせる予定だ。
滞在先は業者に頼んでロサンゼルス市内の中国人妊婦に人気のある地域で短期賃貸物件を手配してもらった。