子どもに米国籍を――米で出産する中国人が急増
こうした業者は多数存在していて、高級宿泊先、食事、運転手、医師への紹介などをパッケージにした「マタニティーホテル」をウェブサイトで宣伝している。
中国人妊婦の多くは米本土での出産を選ぶが、中国から近く、中国人観光客のビザ免除制度がある北マリアナ諸島(米自治領)も人気がある。
こうした妊娠ツーリズムの急成長を受け、米国では一部議員から政府に対し、妊婦の流入を食い止めるための規制導入を求める声も強まってきた。
物価が高騰し続ける北京に比べると、米国は不動産価格が手頃で生活費も安く済む。このため米国で出産した女性たちは米国への移住も検討中だ。
ただし米国籍の子どもにはいずれ米国の税金を払う義務が生じる。「今のところそのことは考えていない。いずれにしても、生まれた子どもが18歳になるまで待たなければならない」と女性は話した。