アフリカ・ガボンで20年ぶりにライオン確認
当時はライオンのえさとなるバッファローやシマウマといった動物の多くも密猟で激減していた。02年に国立公園ができたことで、ライオンなどの動物が住める環境になったのだろうとヘンシェル博士は言う。
ヘンシェル博士は、このライオンは隣国のコンゴ民主共和国(旧ザイール)から少なくとも250キロ移動してきたと推測。パートナーとなる雌のライオンを探して故郷を出た可能性が高いという。
「雄が生まれた地域を離れるのは普通のことだが、まさかこんな長距離を移動するとは思わなかった」
次のステップは、このライオンがどの亜種に区分されるか見きわめることだと博士は言う。そうすれば、同じ亜種の雌を放してつがいにすることもできるかもしれない。