彗星着陸機フィラエ、休眠から復活 7カ月ぶり
フィラエとロゼッタはツイッター上で「やあロゼッタ。今起きたよ。どのくらい眠っていたんだろう」「長いこと眠っていたわ。約7カ月間も!」「それは長かったな。仕事に戻らなくては」「健康状態をチェックしてからね。あわてなくていいのよ」――という会話を交わした。
フィラエをめぐっては今年3月以降、作動はしているものの電力不足でロゼッタと交信できない状態ではないかとの説が浮上していた。プロジェクト責任者によると、受信された画像からは、フィラエが13日以前から「目覚めて」いたことがうかがえるという。
また、機体がたまたま断崖の陰に着地した結果、彗星が太陽に接近した際の熱による損傷を免れたとの指摘もある。
フィラエにはまだ8000件以上のデータが保存されているとみられ、これが受信できればさらに詳細な経緯が判明する見通しだ。
ESAは彗星の構成や太陽活動との関係を解明するため、米航空宇宙局(NASA)などと協力してロゼッタ計画を進めてきた。67Pは今年8月、太陽に最も接近する。その様子もフィラエを通して間近に観測できそうだ。