彗星着陸機フィラエ、休眠から復活 7カ月ぶり
(CNN) 欧州宇宙機関(ESA)によると、7カ月前に彗星(すいせい)への着陸を果たした後、休眠状態に入っていたとみられる着陸機「フィラエ」からの通信が復活した。
独フランクフルト南郊にあるESAの管制センターに13日夜(日本時間14日早朝)、フィラエからの信号が届いた。約85秒間の交信で、300件以上の画像データなどが送られてきたという。
フィラエは昨年11月、ESAが打ち上げた彗星(すいせい)探査機「ロゼッタ」から切り離され、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)に投入された。
Incredible news! My lander Philae is awake! http://t.co/VtzAQHx4zT pic.twitter.com/SZqnsnNpUZ
— ESA Rosetta Mission (@ESA_Rosetta) 2015, 6月 14
専門家らによると、フィラエはこの時、表面に機体を固定するための銛(もり)の打ち込みに失敗し、跳ね返って別の場所に着地。動力源となる太陽光が得られず、活動を停止したとみられる。67Pの軌道を周回するロゼッタが表面上を捜し続けていた。
プロジェクト責任者は声明で「フィラエは非常に良好な状態にある。摂氏マイナス35度という運用可能な温度と、24ワットの電力が確保されている」と説明した。