1日が1秒長い「うるう秒」挿入、一部には不要論も
米グーグルは2005年のうるう秒で一部のシステムに不具合が発生したことを受けて対策を発表。うるう秒が挿入される当日に、1日を通じて段階的にミリ秒を数度にわたってサーバーの時計に追加していく方法で障害を回避できるようにした。リンクトインも今回、この対策を採用している。
アジア各国の市場では取引開始時刻と重なったため、6月30日の取引終了時刻を早めたり開始時刻を遅らせるなどして対応に当たっていた。
地球の回転速度は地震や火山の噴火、さらには月などの天体の重力の影響で遅くなる傾向があり、一定の速度で流れる時刻とのずれが生じることから、うるう秒が必要になる。
1972年に導入されて以来、これまでのうるう秒の合計は25秒。しかし、うるう秒をなくすべきだという提案もあり、11月に開かれる国際電気通信連合(ITU)の次回会合で、この提案についての採決が予定されている。
うるう秒反対派は、システム障害を発生させてまでうるう秒を挿入するほどのメリットはないと主張している。たとえ毎年うるう秒を挿入したとしても、3015年までに地球の自転速度が標準時より遅れる時間は16分にすぎない。