米スペースX、衛星を打ち上げ ロケットの海上着陸には失敗
ニューヨーク(CNNMoney) 米民間宇宙企業スペースXは17日、米カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から無人ロケットを打ち上げ、人工衛星を切り離して軌道に乗せることに成功した。しかしロケットを海上に無事着陸させることはできなかった。
今回の計画ではドローンシップと呼ばれる着陸船を太平洋上に浮かべ、ロケットを垂直に着陸させることを目指していた。
スペースXはツイッターで「1段目はドローンシップの目標に到達したが、硬着陸だったらしく、着陸脚が折れた」と伝え、後に海上は波が高かったと説明した。
同社はロケットを海上に着陸させて回収する実験を繰り返しており、今回が4度目の挑戦だった。昨年12月にはフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げたロケット「ファルコン9」を無事地上に着陸させることに成功している。
宇宙船などの打ち上げに使われるロケットは、これまで使用後に廃棄されるのが通例だった。しかしイーロン・マスク氏率いるスペースXや、米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)率いるブルー・オリジンなどの各社は、回収して再利用できるロケットの開発を目指している。
米航空宇宙局(NASA)によると、今回打ち上げられた人工衛星「ジェイソン3」は、地球上の海面上昇の観測に使われる。