新種の巨大恐竜、ニューヨークの博物館に登場
(CNN) 米ニューヨークの自然史博物館に、体長37メートルもある新種の恐竜の模型が登場した。15日から一般に公開される。
この巨大恐竜は、同博物館にあるシロナガスクジラの模型よりもさらに9メートルほど大きい。展示室には収まり切らず、首から先を通路に突き出した姿で来場者を出迎える。
恐竜の化石は南米アルゼンチンのパタゴニアで2014年に発見され、1年半以上かけて発掘された。ティタノサウルスの仲間に分類されているが、まだ種名は付いていない。ティタノサウルスは首と尾が長く頭が小さい姿が特徴で、4本足で歩き回る。
発掘場所ではこの新種の恐竜6頭分の化石223個が出土した。体重はアフリカゾウ10頭に匹敵する70トンと推定される。出土した化石はいずれも1億年前のパタゴニアに生息していた若い成体のものだった。
博物館に展示されるのは、出土した84個の化石をもとに復元された骨格模型。大腿(だいたい)部の骨だけで2.4メートルの大きさがあり、肩までの高さは6メートルあったと推定される。
模型は化石をレーザーでスキャンして設計図を作成し、3Dプリンターを使って繊維ガラスから制作した。化石の一部も期間限定で公開される。