ナイジェリア、2030年までに有人宇宙飛行を実現へ
直近で打ち上げられた「ナイジェリアサットX」は、初めてNASRDAの技術者が設計と建造を手がけた。さらに先進的なモデルの開発も進む。
人工衛星は気象データの分析や農業支援に活用されているほか、過激派組織ボコ・ハラムからの人質解放作戦にも使われた。ナイジェリアにとって宇宙開発が不可欠なことが実証されたと当局者は言い、「今後も国のためになるさまざまな分野に貢献する」「宇宙開発は発展の鍵を握る」と力を込める。
有人宇宙飛行はこれまでのプロジェクトに比べて大きな困難が付きまとう。しかし衛星技術開発センターのスペンサー・オヌー局長は、宇宙飛行士は約8年で育成できると述べ、「2030年は現実的な目標だ。他国の協力者からの反応も前向きで心強い」と楽観的な見通しを示す。
有人飛行が実現できればナイジェリアだけでなくアフリカにとっても画期的な出来事になると、NASRDAの関係者は期待を語った。