2次大戦で撃墜の米雷撃機、72年ぶりに残骸発見 パラオ沖
(CNN) 過去の戦闘で使われた米軍軍用機や行方不明兵士の捜索などに当たる米団体は26日までに、西太平洋のパラオ共和国近くの海底で第2次世界大戦に投入された雷撃機「TBM−1Cアベンジャー」の残骸と乗組員の遺体を発見したと報告した。
同機は1944年、乗組員3人を乗せて出撃したものの敵の砲火で翼を失い、太平洋に墜落したとみられる。
数年間の捜索作業を経て機体残骸などを見付けたのは同団体「プロジェクト・リカバー」。米国立公文書館での集中的な関連文献の調査、退役兵士からの聴取や古い軍事関連写真の分析などを経て、同機のおおよその墜落海域を特定した。
この後、海中ロボットにサイドスキャンソナーを搭載して、海底を調査。2カ月後に、機体残骸などを見付けたという。
同団体は今後、米政府に今回の発見内容を伝え、乗組員の遺体などの収容を委ねる考え。兵士の認識票、歯形やDNA鑑定などで乗組員の身元確認が可能としている。
同団体は過去5年の間、今回のような発見を6回実現させていた。収容可能とみられる航空機残骸などは世界各地の100カ所にあるとし、行方不明兵士の捜索については200家族以上から支援を求められているとも述べた。