聖火リレーのイベント会場でジャガー脱走、やむなく射殺
(CNN) リオデジャネイロ五輪の聖火リレーが通過したブラジル北部マナウスで20日、イベント会場となった動物園のジャガーが逃げ出し、射殺される騒ぎがあった。
ブラジル軍が発表したところによると、飼育員の下から脱走したジャガーを軍要員と獣医らのチームが捕獲しようとして麻酔銃を撃った。ジャガーがそれでも兵士に襲い掛かろうとしたため、兵士らチームのメンバーを守るためにやむを得ずけん銃で射殺したという。
この動物園には同日午前に聖火リレーが立ち寄った。イベントの写真には、聖火を掲げてひざまずく男性の近くで、くさりにつながれたジャガーが地面に横たわる姿が写っている。
リオ五輪組織委員会は「人々の平和と団結を象徴する聖火と、くさりにつながれた野生動物を並べたことが間違っていた」「我々の信念と価値観に反する場面だった」と表明。五輪開催期間中に同じような状況にならないことを保証すると述べた。
ジャガーは米大陸で最も大きいネコ科の動物。国際自然保護連合(IUCN)のリストで、将来絶滅する危険性のある生物に指定されている。