米デルタ機、誤って空軍基地に着陸 目的地から16キロ離れ
(CNN) 米大手デルタ航空は10日までに、自社の2845便が本来の目的地の米サウスダコタ州ラピッドシティー地域空港から約10マイル(約16キロ)離れた米空軍のエルスワース基地に誤って着陸する不手際があったと報告した。
米国家運輸安全委員会(NTSB)が着陸地を誤認した原因を調べている。同空港と同基地の滑走路は同一の方向に伸びているという。
デルタ航空の声明によると、同便は7日夕、乗客乗員130人を乗せ米ミネソタ州ミネアポリスを出発していた。機材はエアバス社製のA320型機。同便は基地に着陸した数時間後の夜間に、ラピッドシティー地域空港へ改めて向かったという。
2845便の乗員の搭乗勤務はNTSBの調査が続く間、取りやめとなった。同航空は乗客に不便をかけたとして謝罪した。
米国内で着陸空港を間違えた事例は今回が初めてではない。2年前にはサウスウエスト航空機が米ミズーリ州で目的地であるブランソン空港ではなく数マイル離れた地域空港に着陸するミスを犯していた。地域空港の滑走路の長さはブランソン空港の半分程度しかなく、同機は急ブレーキの作動を強いられていた。乗客乗員129人が搭乗していたが負傷者はいなかった。