探査機「ジュノー」が木星到達、28億キロ飛行 NASA
カリフォルニア州ジェット推進研究所(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は4日、木星の周回軌道に無人探査機「ジュノー」を投入することに成功したと発表した。
ジュノーからの信号で投入成功が確認された。カリフォルニア州パサデナのNASAジェット推進研究所に設けられた管制室では、スクリーンに「ようこそ木星へ」の文字が表示され、チームのメンバーが歓声を上げて抱き合った。
ジュノーは十分に減速するため、35分間にわたってエンジンを噴射し、無事に周回軌道に乗った。主任研究員のスコット・ボルトン氏は「我々は軌道に到達した。木星を征服した」と宣言した。
ジュノーは木星の組成や起源を調べるため、2011年に打ち上げられた。NASAが送り込んだガリレオ探査機が03年に制御落下で任務を終えてから、木星の周回軌道に乗った宇宙船は初めて。
機体を製造した米航空宇宙大手ロッキード・マーチンの担当者は、ジュノーは順調に稼働しているようだと述べた。
搭載された観測装置は、軌道投入の操作に備えていったん停止したが、まもなく再始動する見通し。研究メンバーのスティーブ・レビン氏は「木星の素顔に迫るのが実に楽しみだ」と語った。