中国の新型ロケット「長征7号」、打ち上げに成功
(CNN) 中国国営新華社通信によると、中国は25日、次世代ロケット「長征7号」の打ち上げに成功した。
新華社通信が伝えたところによれば、宇宙船の試作版を宇宙へ運ぶのが主な目的だった。複数の小型人工衛星も軌道に投入した。
長征7号は中国運載火箭(かせん)技術研究院(CALT)が開発する長征ロケット・シリーズの最新型として、2014年11月に完成。3D技術を使って製造され、中国初のデジタル化ロケットとなった。
全長約53メートルの中型ロケットで、低軌道への運搬能力は最大13.5トン。今後の宇宙開発の主力と位置付けられている。燃料に石油系のケロシンと液体酸素を使い、従来型と比べて環境汚染の少ないことが特徴とされる。
打ち上げに使われたのは、国内4番目の宇宙基地として海南島に新設された文昌衛星発射センター。同センターは中国で唯一、海岸沿いに位置する発射場で、今回が初のロケット打ち上げとなった。