2つの太陽を持つ惑星、新たに発見 これまでで最大
(CNN) SF映画「スター・ウォーズ」に出てくる砂漠の惑星「タトゥイーン」のように2つの太陽を持つ新たな太陽系外惑星が、米航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡で確認されたことが15日までに分かった。
NASAのゴダード宇宙飛行センターとサンディエゴ州立大学の共同チームが米天文学会の会合で発表したところによると、「ケプラー1647b」と名付けられたこの惑星は、地球から3700光年離れた所にあり、肉眼では見えない。
「周連星惑星」と呼ばれる2つの恒星の周りを回っている惑星は、我々の銀河だけで数百万個あると推定されるが、これまでに確認されたのは11個。どれも土星かそれ以下の大きさで、ケプラー1647bが最大だ。
ケプラー1647bが誕生したのは、地球誕生から2億年ほどたった約44億年前。質量や半径、大気の組成は木星に近いという。
公転軌道は現在確認されている太陽系外惑星の中で最も長く、一周するのに1107日間かかる。連星は一方がやや大きいが、どちらも我々の太陽に似ているという。
連星からの距離などから考えて、地表に水が保持され生命が存在し得る「ハビタブルゾーン」にあると考えられる。ただケプラー1647b自体はガスでできているため、周りに大きな衛星があればそこに生命が誕生している可能性はあるが、衛星の有無はまだ確認されていない。
ケプラー宇宙望遠鏡は2009年に打ち上げられ、17年10月に運用を終了する予定。NASAは先月、ケプラーの探査で計1284個の太陽系外惑星が見つかり、そのうち9個はハビタブルゾーンに位置することが分かったと発表していた。