太陽系外縁に新たな準惑星を発見 公転周期700年
(CNN) 太陽系の海王星より外側の領域を調べている天文学者らの国際チームが11日、「準惑星」に分類される新たな天体が見つかったと発表した。
カナダ・ビクトリア大学の天文学者、ミシェル・バニスター氏らのチームは太陽系外縁部起源調査(OSSOS)というプロジェクトの一環として、ハワイにあるカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡を使った観測に取り組んでいる。
新たに発見された準惑星は、「RR245」と名付けられた。明るさから推定される直径は約700キロと、地球の20分の1程度。公転軌道は非常に長く、太陽の周りを1周するのに700年かかるとみられる。
海王星軌道の外側に広がる氷やちりが集まった領域「カイパーベルト」には、約200個の準惑星があると考えられている。
しかし、これまでに準惑星に属することが確認されたのは、惑星から格下げとなった冥王星とケレス、ハウメア、マケマケ、エリスの計5個だけだった。
準惑星は惑星と同様、自身の重力によって球形となった天体だ。RR245の観測からは、こうした過程や太陽系の歴史を探るうえで興味深い情報を得られる可能性があるという。