NASA探査機、木星と衛星の写真を初撮影 軌道投入後
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、4日に木星の軌道に入った無人探査機「ジュノー」から、木星や衛星を写した初の画像が送られてきたと発表した。
画像は探査機搭載のカメラ「ジュノカム」を使って木星から約430万キロの距離で撮影された。木星の大赤斑や、衛星イオ、エウロパ、ガニメデの姿をとらえている。2番目に大きな衛星カリストは写っていなかった。
高精細画像が届くのはまだ数週間先になる見通しだが、研究チームでは今回の画像について、これまでのミッションがうまくいっている証として歓迎。主任研究員のスコット・ボルトン氏は「ジュノカムからの光景は、放射線が極端に強い木星の環境を同機が劣化することなく切り抜け、木星をとらえる準備が整ったことを物語る」「木星の極を初めて見る日が待ち遠しい」とコメントした。
ジュノーは現在、大きな弧を描いて木星から遠ざかっているが、8月には再び接近してさらに近い距離から写真が撮れるようになる見通し。
NASAはツイッター上のジュノーの公式ページに木星から届いた写真を掲載。これまでに5000を超す「いいね」を獲得している。
ジュノーは2011年に打ち上げられた。木星の軌道に入るのは1995~2003年の「ガリレオ」に続いて2機目。ジュノーは2018年には役割を終え、衛星へのダメージを避けるため木星に墜落する。