事故で車外に放り出されるも無事、排水溝で乳児を発見 米
(CNN) 米南部アーカンソー州を通る州間高速道路でこのほど、生後8カ月の乳児が事故で横転した自家用車から放り出されて一時行方不明になったものの、付近の排水溝内で発見される出来事があった。ベテランの消防士らも驚かせる生存劇となった。
CNN系列局のKSLAが当局者らの話として伝えたところによれば、同州テクサーカナで25日、トラックが自家用車に側面から接触したとみられ、自家用車は横転、女児が放り出された。
事故に遭った人々が女児の行方を探したものの発見できず、駆けつけた救助隊が一帯を捜索。物音に気付き中央分離帯の草むらに捜索の焦点を絞ったところ、車道から約7メートル近く離れた排水溝の中に女児を発見した。
地元の消防士は、女児は座った状態で自分たちを見上げ、引き上げられるのを待っていたと証言。「無事だったのは神様のおかげだろう」とも話した。
当局は、女児が斜面を転がり落ちて排水溝の中に入ったものとみている。女児は軽傷を負っており、自家用車に乗っていた他の4人と共に病院に搬送された。女児らは既に退院したが、運転手は依然として回復を待っている状態。
警察がKSLAに確認したところによれば、女児の体は適切な形でチャイルドシートに固定されておらず、シートの設置方法も適切でなかったという。トラックの運転手は不適切で危険な車線変更を行ったとして出頭を命じられた。