犬もストレスで若白髪?、感情の起伏の激しさに注意 米研究
(CNN) 犬も人間と同じようにストレスが重なると若白髪が増えるらしい――。動物学者で自閉症の啓発活動でも有名なテンプル・グランディン氏らの研究チームが、動物行動学会誌の今月号にそんな研究結果を発表した。
発端は数年前、コロラド州デンバーで犬の訓練施設を運営するカミーユ・キング氏が、感情の起伏が激しい犬ほど若いうちから白い被毛が多い現象に気付いたことだった。この話を聞いたコロラド州立大学教授のグランディン氏の勧めで研究が始まった。
グランディン氏がキング氏の話を聞いて真っ先に思い浮かべたのは、米国の歴代大統領に若白髪が多い現象だったという。
研究チームはノーザンイリノイ大学で4歳以下の犬400匹(白い犬を除く)を対象に「若白髪」の状況を調査した。普通は4歳以下の犬に若白髪は見られないという。
調査対象の犬はそれぞれ2枚の写真を撮り、飼い主には調査の目的を告げないまま普段の行動について21項目のアンケートに答えてもらって犬の不安感や衝動性の強さを調べた。人間の場合、そうした感情の不安定な状態とストレスとの関連が指摘されている。