ナチス関連の品75点、隠し部屋で見つかる アルゼンチン
(CNN) アルゼンチン警察は21日までに、ブエノスアイレス郊外にある建物の隠し部屋からナチスドイツにまつわる品75点を押収した。
これらの品々はナチスの意匠を施した拳銃や短剣のほか、メダルやトロフィー、アドルフ・ヒトラーの彫刻など多岐にわたる。
折りたたみ式の定規とコンパス、人間の頭蓋骨(ずがいこつ)の大きさを測るのに使用したとみられる医療器具も見つかった。
19日に公開された警察の動画には、警官らが小さな部屋に入り、大きな書棚を動かして秘密のドアを見つけ、隠し部屋へと踏み込む様子が映っている。警察の声明によれば、中で見つかった品々はガラスケースに入れられ、誰も持ち出せないようになっていたという。
当局は現場の詳しい住所や押収物の所有者の身元について明らかにしていない。ナチスゆかりの品々が隠されていることを突き止めた経緯も伏せている。
第2次世界大戦後、刑事訴追を逃れた多くのナチス党員がアルゼンチンに移り住んだ。現在同国にはドイツにルーツを持つ人々が350万人以上暮らしている。
現場からは何体もの動物のミイラや中国の美術品も発見された。当局では闇市場に流すためのものだったとみている。