ロンドンのビッグベン、4年間の沈黙へ 老朽化で大規模補修
ロンドン(CNN) 英議会は14日、「ビッグベン」の愛称で親しまれている大時計塔の鐘の大規模補修工事が来週から始まり、鐘は4年間の沈黙に入ると発表した。
ロンドン最大の人気観光スポットでもあるビッグベンの鐘は、157年前から時を刻み続けてきた。
鐘は現地時間の21日正午を最後に沈黙し、次に再開されるのは2021年になる。
修復にかかる費用は2900万ポンド(約41億円)前後と推定されている。
「ビッグベンの沈黙は、今回の保全プロジェクトにおける重大な節目となる。この作業によって時計の長期的な安全を守るとともに、時計台を保守・保全する」。時計の管理人、スティーブ・ジャグズ氏は談話の中でそう述べている。
ビッグベンは時計塔の中にある鐘の名称。時計塔は2012年に「エリザベス・タワー」と改称され、時計そのものは単純に「グレート・クロック」と呼ばれている。
鐘は2007年のメンテナンス工事や、1983~85年にかけての改修工事の間も沈黙していた。
今回の補修工事の間も、大みそかや戦没者記念日といった国家の重要行事では鐘を鳴らす予定だという。