火星で雪、海王星でダイヤモンドの雨 惑星の気象を科学で予測

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海王星にダイヤモンドの雨が降る(イメージ図)

海王星にダイヤモンドの雨が降る(イメージ図)

(CNN) 火星の赤い大地の上に降る雪や、青い海王星に降り注ぐダイヤモンドの雨――。そんな気象条件について予測する研究結果が、このほど相次いで科学誌ネイチャーに発表された。

火星の降雪は、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「フェニックス」が2009年、レーザー装置を使った大気と地表の相互作用を観測する取り組みの中でとらえていた。

フランスにある気象力学研究所の研究チームは、フェニックスの観測データとコンピューターによる数値モデリングを組み合わせて、火星の天候を予想した。

火星では、日中は雲の粒子が可視光線を吸収して大気を暖める。しかし夜になると、水や氷の雲ができる条件が整った地域で氷が降る。これは夜間のみ起きる現象で、暴風雪が何時間にもわたって吹き荒れることもあるという。

夜間に暴風が起きるのは、雲の中の水と氷の粒子が非常に効率よく赤外線を放出して周辺の大気を冷却させ、暖かい空気層の上に冷たい空気の層が形成されて、ここから対流が生まれて強風を発生させることによる。

ただ、フェニックスの観測時は、雪は地上に到達するまでに蒸発してしまい、地表に降り積もった雪は観測できなかった。「地表に積もる氷の量は、地球に比べるとずっと少ない。地域によっては、この氷は翌朝には瞬く間に昇華する。だから火星には雪男もいないしスキー場もない」と研究者は解説する。

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