都会の道路ウォーキング、健康効果ほとんどない? 英研究

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
幅広い年齢層を対象にした別の調査では、大気汚染が深刻な場所で行っても運動効果はあるとも報告されている

幅広い年齢層を対象にした別の調査では、大気汚染が深刻な場所で行っても運動効果はあるとも報告されている

特に慢性閉塞性肺疾患を抱える人がオックスフォード・ストリートを歩くと、気道が狭くなって動脈硬化が進むことが判明。咳やたんの増加、息切れなどを訴える人も多かった。

「緑の多い場所や公園で運動場所を見つけられなければ、屋内で運動した方が良さそうだ」とチャン氏は助言している。

ただ、幅広い年齢層を対象にした別の調査では、大気汚染が深刻な場所で行っても運動効果はあるとも報告されている。

英ケンブリッジ大学の2016年の発表によると、ロンドンでウォーキングやサイクリングを行った場合、大気汚染のリスクをしのぐ健康効果が確認された。世界最悪の大気汚染都市とされるインドのデリーでも、1週間に5時間以内のサイクリングであれば、大気汚染のリスクが健康効果を上回ることはないという。

ケンブリッジ大学の研究者はチャン氏の調査について、「この調査は運動の短期的な影響に着目しているが、数カ月から数年単位の長期的な影響についても調べる必要がある」と指摘している。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「サイエンス」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]