60年来の友人、DNA検査で実の兄弟と判明 米ハワイ
(CNN) 米ハワイ州でこのほど、同州ホノルルで生まれた約60年来の友人2人が実の兄弟だったと判明する出来事があった。兄が長年音信不通となっている産みの父親を探すため、ルーツ探しを行う会社にDNAサンプルを提出したところ、同じ会社にDNAを登録していた友人が実の弟であったことが結果的に明らかになった。
ウォルター・マクファーレンさん(74)とアラン・ロビンソンさん(72)は小学校で最初に出会い、高校で一緒にアメフトをプレーしていたうえ、子どもたちも同じ出身校に通わせ、家族同士で共に旅行に出かける間柄だった。
だが、マクファーレンさんが最近になってDNA検査を使った父親探しを開始するまで、ロビンソンさんが実の弟であるとは分からなかった。
マクファーレンさんが「2人で毛深い腕を比べた時には分かっていたよ」とジョークを飛ばすと、ロビンソンさんも笑顔で「兄弟だと知らずに60年間も付き合っていたなんて」と応じた。
マクファーレンさんは1943年にホノルルで生まれた。真珠湾攻撃の影響からまだ立ち直っていなかった40年代前半のホノルルは混乱しており、停電に頻繁に見舞われ、軍人も数多く駐留していた。
マクファーレンさんの母親は同氏を養子に出すことを計画。これを知った母親の両親が、書類がなくても非公式に養子を迎え入れるハワイの慣習に従い、孫を養子として育てることを決断した。