2百年の歴史誇る木を伐採へ、安全性懸念で ホワイトハウス
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスに1800年代から立っているタイサンボクの木が週内にも伐採され、取り除かれることが28日までに分かった。長い間、風雪にさらされ、安全性に懸念が出ていることなどが理由だという。
このタイサンボクは「ジャクソン・マグノリア」と呼ばれており、ホワイトハウス西側に立つ木々の1本。1階のダイニングルームの窓の前から2階へと枝を伸ばしている。
木の状態を調査するため、米国立樹木園の専門家が先ごろホワイトハウスに呼ばれた。CNNが入手した文書によれば、数十年にわたる保存の取り組みが続けられてきたが、早急に除去するようアドバイスを受けたという。
今回の伐採の決断はメラニア大統領夫人によって下された。歴史的な文書を含めあらゆる専門家による情報を精査したという。
ホワイトハウスの広報部長ステファニー・グリシャム氏によれば、トランプ大統領は当初、木を保存することを望んだという。
専門家によれば、このタイサンボクは、アンドリュー・ジャクソン第7代大統領によって植樹された。1828年の激しい大統領選のさ中、ジャクソンの妻レイチェルが当選して数日後に死亡した。ジャクソンは激しい選挙戦がレイチェルにたたったと考えていたという。ジャクソンは大統領就任後、妻が好きだったタイサンボクの木を2人のテネシー州の農園から運び、ホワイトハウスに植えたとされる。