12年間行方不明だったNASA衛星、アマチュア天文家が発見

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IMAGEは2000年3月25日、地球の磁気圏を調べる目的で打ち上げられた

IMAGEは2000年3月25日、地球の磁気圏を調べる目的で打ち上げられた

(CNN) カナダ在住のアマチュア天文家がこのほど、12年間にわたり行方が分からなくなっていた米航空宇宙局(NASA)の人工衛星「IMAGE」を発見した。IMAGEは2005年に交信が途絶え、以降はNASAの科学者も信号を受信できなくなっていた。

IMAGEを発見したのはスコット・ティリーさん。先月、米宇宙開発企業スペースXが打ち上げた機密衛星「ズマ」の行方を追っていたところ、正体不明の衛星からの信号に遭遇した。

ティリーさんはこの信号と一致するNASAの宇宙機を探し、長く行方が分からなくなっていたIMAGEのものと目星を付けた。ブログやツイッターで自身の発見を発信し、IMAGEのミッションについての調査責任者とも連絡を取ったという。

これを受け、NASAは調査に着手。宇宙探査機などとの交信に使われる電波望遠鏡のネットワークを動員してこの人工衛星を探した。そして5本のアンテナにより信号を確認し、人工衛星の正体を突き止めた。

1月30日には、再発見された人工衛星がIMAGEであることをNASAとして確認している。

IMAGEは2000年3月25日、地球の磁気圏を調べる目的で打ち上げられた。磁場の分布を詳細に記録するのに役立たったとされ、成功例とうたわれた。当初予定されていた2年間のミッションを完遂し、延長分のミッションに従事していたが、05年12月18日に交信が途絶えていた。

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