ホッキョクグマの赤ちゃん一般公開、英で25年ぶり誕生

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道の真ん中で取っ組み合いをする2頭の小さな子グマ

(CNN) 英国で25年ぶりに誕生したホッキョクグマの赤ちゃんが、21日から初めて一般に公開される。

ホッキョクグマの赤ちゃんは、スコットランドの動物園で昨年12月に誕生した。それ以来、屋外展示場は非公開になっていたが、20日には、赤ちゃんグマが母グマの「ビクトリア」に付いて歩き回る様子が撮影された。

飼育責任者のユーナ・リチャードソンさんは、「4カ月間産室で過ごしていたビクトリアは、すぐに外へ出た」「赤ちゃんグマも、最初はおっかなびっくりだったが、新しい光景やにおいや音に慣れつつある」と話している。

ただ、屋外展示場に2頭を出す時間は短時間にとどめる予定で、「全ての入場者が赤ちゃんを見られる保証はない」という。

赤ちゃんグマの性別は、4月か5月に健康診断ができるようになった時点で判明する見通し。名前もまだ決まっていない。

ホッキョクグマは、気候変動や海氷の減少によって生息地が脅かされ、世界に残る個体数はわずか2万6000頭にまで減っている。

保護団体によると、野生のホッキョクグマの平均寿命は15~18年前後。一方、動物園などで飼育されている場合の寿命は30代半ばから後半に達する。

スコットランドの動物園では、2年前にビクトリアを迎え、オスの「アークトス」と初めて対面させた。当時、リチャードソンさんは英紙ガーディアンに対し、「オスのホッキョクグマはメスを殺してしまうことがある。会わせ方がまずかったり、早すぎたり、タイミングが悪かったりすると、メスを死なせることになる」と話していた。

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