残留農薬ランキング 最悪はイチゴ、安全の筆頭はアボカド
EWGによれば、特に子どもは大人に比べて農薬の影響を受けやすい。2012年の小児学会誌に発表された論文では、農薬が神経発達問題や行動問題、先天性疾患、ぜんそく、がんといった慢性疾患の原因になる可能性を指摘していた。
別の研究では、母親を通じて農薬にさらされる胎児にとっての有害性も指摘されている。
残留農薬の多い果物や野菜は、オーガニック製品を選んだ方がいいとEWGはアドバイスする。
一方、残留農薬が少ない15品目のランキングは、アボカドがトップだった。以下、トウモロコシ、パイナップル、キャベツ、タマネギ、冷凍グリーンピース、パパイヤ、アスパラガス、マンゴー、ナス、ハニーデューメロン、キウイ、マスクメロン、カリフラワー、ブロッコリーの順となっている。
アボカドとトウモロコシは、サンプル検査で残留農薬が検出された割合が1%に満たなかった。パイナップル、パパイヤ、アスパラガス、キャベツ、タマネギは、サンプルの80%以上で残留農薬が検出されなかった。
ただ、米国で市販されているトウモロコシやパパイヤなどは、遺伝子組み換え種子を使ったものが少量出回っているという。遺伝子組み換え産品を避けたければ、やはりオーガニックを選んだ方がいいとEWGは指南している。