28日に「ストロベリームーン」、米以外にも各地で観測
(CNN) 米東部標準時の28日深夜、今年の「ストロベリームーン」がピークを迎える。今回は土星がひときわ明るく見える現象も観測できる見通しだ。
実際には、ストロベリームーンは大きな丸いイチゴのように見えるわけではない。北米先住民の部族が名付けたもので、米国の暦本「オールド・ファーマーズ・アルマナック」によると、この満月は野イチゴの収穫に向けた最初のしるしになっていたとされる。
欧州では「ハニームーン」「ミードムーン」「フルローズムーン」などと呼ばれている。天文関連サイトによると、南半球では「オークムーン」「コールドムーン」「ロングナイトムーン」の名称で通っている場合もある。
米国では東部標準時の28日午前0時53分、太平洋時間の27日午後9時53分に満月のピークを迎える見通しだ。
南米や北米の大部分、西アフリカ、ポルトガルでは満月のピーク時は夜空に包まれる。欧州の他の地域や東アフリカ、アジア、オーストラリアでは日中にピークを迎えることになる。
ピーク時が夜に当たると、夜空に月があまりに明るく輝くため、数秒以上にわたり眺めるのは難しいだろう。ただCNNの気象専門家は、ピーク時ではなく月がまだ低い位置にある時間帯が最高の見頃だとしている。
月の近くでは明るく輝く土星も目にすることができるかもしれない。
土星は今回、地球の空で太陽の正反対に位置する「衝」を迎える。望遠鏡でなければ土星の輪は見えないだろうが、注意していれば裸眼でもストロベリームーンの近くに土星が見えるはずだ。