トランプ大統領、宇宙軍新設の手続き開始を指示
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は18日、ホワイトハウスで開いた国家宇宙会議の席上で、米軍に「宇宙軍」を新設する手続きをただちに開始するよう国防総省に指示した。
トランプ氏は米国が「宇宙での優位」を確保する必要があると強調。米陸軍や海軍などに次ぐ「6番目の軍」として宇宙軍を創設することが「大きな一歩」になると述べた。
空軍と宇宙軍は「分離すれども平等」という位置付けになるとも語った。この言葉は1896年、米南部の人種隔離法を認めた連邦最高裁の判決で使われた。しかし最高裁は1954年に、この原則は違憲との判断を下した。
トランプ氏はかねてから宇宙軍創設の意向を口にしてきた。連邦議会の一部がこれに賛同する一方、国防総省からは懐疑的な意見も出ていた。だが18日の発言を受けて、国防当局者らは実現に向けた準備を始める構えを示した。
トランプ氏は18日、宇宙政策大統領令の第3弾として、人工衛星の交通整理や宇宙ごみ対策に焦点を当てた文書にも署名した。