アスピリンで病気予防、健康な高齢者には逆効果? 豪チーム研究

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従来は心血管疾患などの予防として低用量アスピリンの服用が奨励されてきた/CNN

従来は心血管疾患などの予防として低用量アスピリンの服用が奨励されてきた/CNN

さらに第3の研究では、全ての死因による死亡率を比較したところ、アスピリンを飲んだグループの方が高いという結果が出た。死因は主にがん関連だった。

チームは「過去の研究結果を考えると、これは予想外の結果だ。解釈には注意を要する」と指摘している。

これまでの研究では、心臓発作や脳卒中の病歴がある患者にとって、毎日アスピリンを服用することによる再発予防効果は副作用のリスクを上回ることが分かっていた。米予防医学作業部会は、心血管疾患のリスクが10%以上とされる50代の大人には、心血管疾患と大腸がんの予防手段として低用量アスピリンの投与を開始することを勧めている。

だがモナシュ大学の3つの研究は、健康な高齢者への効果に疑問を投げ掛ける結果となった。ただし研究チームは、健康な人が毎日アスピリンを飲んでいたとしても、中止するべきとは必ずしもいえないと強調する。服薬を始めたりやめたりする場合は、必ず担当の医師に相談することが重要だ。

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