リフトから転落しかけた男児を救助、10代グループがとっさの判断 カナダ
(CNN) カナダ・バンクーバーのスキー場で、リフトから転落しかけて両手でぶら下がる格好になった8歳の男の子を、その場に居合わせた10代の少年グループが協力して無事に助ける出来事があった。
ハプニングが起きたのは2月27日。男の子はリフト乗車中に滑り落ちて座席のへりからぶら下がる格好になり、父親がかろうじて息子の手をつかんで支えていた。
友人たちと一緒にスキーとスノーボードをしていたジェームズ・マクドナルドさん(14)が、この現場を目撃。CNNの取材に対し、「男の子は足をばたつかせて、極端なパニック状態になっていた」と語り、このままでは持ちこたえられそうにないと思ったと振り返る。
マクドナルドさんはとっさの判断で、立ち入り禁止区域の目印用に置かれていたネットを持ってくるよう、近くにいた男性に頼んだ。男の子が安全に着地できるよう、このネットを張ろうというアイデアだった。
一緒にスキーをしていた仲間たちや、その場に居合わせた男女も助けに入った。リフトは停止していた。
ジョシュ・レベンズバーゲンさん(12)たちは、柱に巻き付けてあった衝突防止用クッションを取り外し、ネットの上に置いた。
その間、別の少年は、男の子を励まして落ち着かせようとしていた。救助ネットの準備が整うと、まずスキーを脱ぐよう男の子に指示、父親には、自分たちを信じてほしいと声をかけた。