スペースXの「クルードラゴン」、ISSとのドッキングに成功
ニューヨーク(CNN Business) 米宇宙ベンチャー、スペースXが打ち上げた新型の有人宇宙船「クルードラゴン」が国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功した。米航空宇宙局(NASA)が3日午前、ツイッターへの投稿で明らかにした。
クルードラゴンは将来の有人利用を想定しているが、今月1日にケネディ宇宙センターから打ち上げられた際には、試験飛行のため、映画「エイリアン」のヒロインにちなんで名付けられた人形「リプリー」を搭載していた。
スペースXは、NASAの宇宙飛行士をISSに送り届けるというロケットの初の商用利用を目指しているが、今回の成功はこの目標の実現に大きな一歩となったといえそうだ。米国は長年の間、有人飛行でロシアに依存してきたが、スペースXの商用化でそれも終わるかもしれない。
スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は宇宙船の打ち上げ後、記者団に対し、「ここまで来るのに17年かかった」と語り、2002年の創業以来、いつの日か人間を宇宙に送り届けることが会社の主要な目標だったと振り返った。
クルードラゴンは約181キロの物資をISSに送り届け、その後、地球に戻ってくる。