ホテルに侵入したクマ、女子トイレでくつろぎのひと時 米モンタナ州
(CNN) 米モンタナ州のホテルでこのほど、女子トイレにクロクマが出没して利用客やスタッフを驚かせる出来事があった。
クマが出没したのは同州ビッグスカイにあるホテル「バックスT4ロッジ」の女子トイレ。1頭の子グマがトイレの洗面台の上にくつろいだ様子で寝そべっていた。
同ホテルは1日、クマの様子を撮影した動画をフェイスブックに掲載した。
クマはトイレの窓から侵入し、周囲の状況におびえる様子も見せなかったという。ホテルには警察やモンタナ州魚類野生生物局の職員らが駆けつけて利用客の安全を確保。クマは麻酔を打たれ、眠った状態で運び出されて、後にモンタナ州の別の地域で放された。
同ホテル経営者のデービッド・オコナー氏はCNNの取材に対し、「ロビーで大きな物音が聞こえたと思ったら、案の定、クマが開いていた窓から女子トイレに入り込んでいた」と語る。
「窓が高すぎたので脱出して戻ることはできなかったが、あの場所で本当にくつろいだ様子だった。冷たい洗面台に寝そべって、文字通り寝てしまった」(オコナー氏)
係員はクマに麻酔を打って眠らせると、健康状態をチェックして、安全に輸送できることを確認していたという。
同ホテルはイエローストーン国立公園に近いことから、野生生物に遭遇することは珍しくない。しかしクマの出没はそれ自体特別な出来事で、安全を考慮しなくてはならなくなるとオコナー氏は説明している。