牛にシマウマ模様描いてハエを撃退、刺される回数ほぼ半減

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白黒のしま模様を描くとハエやアブに刺される回数が減るとの結果が発表された/Kojima et al via PLOS

白黒のしま模様を描くとハエやアブに刺される回数が減るとの結果が発表された/Kojima et al via PLOS

(CNN) 黒い牛にシマウマ模様を描いたら、ハエやアブに刺される回数が50%近くも減った――。米科学誌プロスワンにそんな研究論文が発表された。

日本の研究チームは牛6頭を使って実験を実施。白黒のしま模様を描いた牛と、黒いしま模様を描いた牛、しま模様なしの牛について、それぞれハエやアブに刺された回数を数え、牛の反応を観察した。

その結果、黒いしま模様の牛と、しま模様なしの牛は、30分の間に110回以上も刺されたのに対し、白黒のしま模様の牛が刺された回数は60回に満たなかった。

シマウマ模様に虫よけの効果があることはこれまでの研究でも実証されている。白黒の表面は偏光現象によって知覚が乱されるために、ハエなどがうまく減速できず、体表にとまりにくいと指摘されていた。

ハエやアブは牛だけでなく人を刺すこともある。刺された牛は餌を食べたり眠ったりする動作が妨げられ、生産性が低下して畜産業界に経済損失を生じさせることもある。

牛はハエを追い払うことができないため、ハエの襲撃を防ごうと何頭もの牛が身を寄せ合う結果、ヒートストレスに見舞われたり、けがをしたりするリスクが高まると研究チームは解説している。

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