ナイアガラの滝の難破船、101年間で初めて動く 強風と豪雨の影響
(CNN) 米国、カナダ両国国境線上に位置する観光名所「ナイアガラの滝」につながるナイアガラ川の岩に1世紀以上もひっかかるような形でとどまっていたはしけ船が強風と豪雨の影響で岩から外れたことがこのほどわかった。
カナダ・オンタリオ州のナイアガラ公園管理局によると、外れたのは先月31日でカナダ側の滝へ近付く形となった。同管理局当局者は今月1日の時点で、船は回転したような位置にとどまっており、移動はしていないと述べた。
地元のCNN系列局CBCは、この船が今回ほどの相当な距離で動いたのは過去1世紀以上で初めてと伝えた。
はしけ船の由来は1918年にさかのぼる。同公園管理局によると、しゅんせつ作業の最中、けん引していたタグボートと引き離されてしまい難破していた。はしけ船には男性2人が乗っており、救助作業は難航したが綱などをつないで翌日に救出していた。
難波した場所はナイアガラの滝を構成する3つの滝のうちカナダ滝から約650ヤード(約594メートル)離れていた。
鉄製のはしけ船の船体は風雨にさらされて劣化しているが、1918年8月以降、流れの上に露出している岩に強固にひっかかるような状態で放置されていた。
公園管理局職員が船が再度動き出す事態に備えて注視を続けている。現在の場所に数日間もしくは数年間とどまり続けるのかは見当が付かないともした。