野生のユキヒョウに世界初の白内障手術、視力回復 中国
(CNN) 中国北西部にある青海省西寧市の動物園は30日までに、負傷し視力を失っていた野生のユキヒョウに白内障手術を施し、成功したと発表した。約1カ月で視力が回復する見通し。
ユキヒョウが白内障の手術を受けたのは世界で初めてと主張している。このユキヒョウは「Linghan」と呼ばれ、年齢は11歳を超えるとみられる。
青海省西寧市で野生のユキヒョウに白内障手術を実施=26日/Xining Zoo
約3時間続いた手術は今月26日に実施。眼内レンズが右目に移植された。
手術を受けるユキヒョウの「Linghan」/Xining Zoo
このユキヒョウは同省玉樹チベット族自治州の荒野で痩せ衰え、両目の視力を失った状態で見つかっていた。
険しい山岳地帯に生息するユキヒョウは種の存続が懸念されている。世界自然保護基金によると、野生の個体は現在、最多で6500頭となっている。
西寧市の動物園によると、中国にはユキヒョウが約2500頭生息/Xining Zoo
西寧市の動物園によると、ユキヒョウは中国で保護すべき最上位の種とされ、同国には約2500頭が生息しているという。