脳卒中や心臓発作の死亡リスク、唐辛子で「低下」 イタリア研究

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唐辛子を食べる人は脳卒中などのリスクが低くなるという研究結果が発表された/Shutterstock

唐辛子を食べる人は脳卒中などのリスクが低くなるという研究結果が発表された/Shutterstock

(CNN) イタリアでこのほど、唐辛子をよく食べる人は脳卒中や心臓発作で死亡するリスクが低いという研究結果が発表された。

同国中部ポッツィリにある地中海神経学研究所の疫学者、マリアラウラ・ボナッチオ博士らが、循環器学の専門誌JACCの最新号で報告した。

同博士らのチームは、イタリア南部モリーゼ州の住民2万5000人の食生活と健康状態を8年間にわたって追跡したデータを分析し、唐辛子の摂取と死亡リスクの関係を調べた。

その結果、唐辛子を週4回以上食べるグループはそうでないグループに比べ、心臓発作で死亡するリスクが40%も低く、脳卒中で亡くなるリスクも半分以下だったことが分かった。

対象者の中には、健康に良いといわれる地中海型の食生活を続けていた人もそうでない人もいたが、唐辛子の効果はどちらにもみられたという。

ピーマンやパプリカを含むトウガラシ属の食材に健康効果があることは、これまでに中国や米国の研究でも指摘されてきた。

チームは健康効果の生化学的なメカニズムを解明するため、さらに研究を続ける構えだ。

この報告をめぐっては、因果関係を疑問視する意見も出ている。専門家らの指摘によれば、トウガラシをよく使う人はほかのハーブやスパイスも取り入れて野菜などの生鮮食品を多く食べる傾向があるなど、食生活やライフスタイル全体との関連も考慮する必要があるという。

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